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撮影:高野生優(フォトアートたかの) |
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桜坂劇場内にあるギャラリーショップ「ふくら舎」の売り場面積が3倍に広がった。伝統の器から新進のクラフトや本まで多彩な品をそろえている。運営の中心を担うのはプロデューサーの新崎初美さん。特にやちむんは窯出しに合わせ自ら出向いて品定めし、買い付ける重責も。「心を込めてつくる作家と、それを気に入って使うお客さんとのつなぎ役になりたい」と、作品の良しあしを見極める感性を磨き、「手仕事の味わい」を届ける最前線に立つ。
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若い作家を育てる場所に
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| スタッフに陶器の説明をする新崎初美さん(左)。陶工の家族やエピソードなど”仕入れた”話題も豊富だ=ふくら舎(撮影・高野生優) |
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| 「映画を見たあと、世界観を広げるような本や商品を」/「沖縄的な物のイメージが刷り込まれていたかも」 |
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ショップで扱うのは焼物や琉球ガラス、Tシャツ、クラフト類で約1700点、本は古書も含めて3000冊を超える。
焼物の仕入れは、一度で段ボール10箱分に上ることも。窯の床にずらり並んだ作品と対面する時は「いつも緊張する」と言う。それから焼き具合などを陶工から聞き、手に取って購入を判断する。
「街の劇場」をうたう桜坂劇場では、映画だけでなく市民大学や音楽ライブが開かれ、客層は多彩だ。「でも最初から何らかの商品を目的に来店するお客さんは少ない。いかに目にとめ、手に取ってもらうか」と、勝負どころのディスプレーに気を配る。
何を置くかも重要だ。映画を見終わった人には「さらにイメージを膨らませたり、世界観を広げ、知識を深められるような本や商品を」と、上映作との相性も念頭に置く。
「こんなのを探していた!」とか、「あれは良かった」などと客の喜ぶ声が、やりがいを支えている。
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作家らが再出発祝う
より多くの作家、幅広い作品を紹介しようとギャラリーショップ「ふくら舎」は、売り場を2階に広げた。内覧会とパーティーが26日夕開かれ、作家やマスコミ関係者ら約100人が訪れ再出発を祝った(上写真)。「トラッド&モダン」をコンセプトとし、伝統工芸の職人から、カルタや手染めTシャツなど新進の作家まで、幅広く扱っている。
特別企画展として、10月末まで「おきなわの器」、11月は「登り窯へのこだわり 読谷山焼 北窯」、12月は「オキナワンニューウェーブ」展を予定している。
電話:098・860・9555 HP:http://panafukura.ti-da.net/ |
小学5年まで住んだのは赤瓦の古い家だった。行事行事に使われる黒と赤の漆器や、母親が趣味で壁に飾る染織物を見て育った。
「古めかしい窓ガラスの木枠にはフシがあって、何とも言えない手触りだった。そんな沖縄的な物のイメージが自分の中に刷り込まれていたのかもしれない」
伝統工芸を見る「目」や「感性」は、暮らしの中で養われていたようだ。
大学時代から社会人になっまで大阪暮らし。週末には友人らと京都や神戸に足を延ばし、ショップを訪ね歩いた。「ガラス工芸品、焼物、便箋(びんせん)や包装紙などの紙ものが好きだったから。無意識に陳列や見せ方も(知識として)仕入れていた」と振り返る。
そんな中で「時々帰省して琉球ガラスとかやちむんに触れ、あらためてその良さに気がついた」。思いが高じ、桜坂劇場の運営会社に就職。
扱う商品は重厚な焼物のほかに、若い作家の作品も多い。「お客さんには手仕事の味わいを伝えたい。一方で作家さんには、客の好みや要望を伝えたりアドバイスするようにしている」と、双方のつなぎ役を心がける。
曲折を経てきた桜坂劇場は「まちのみなさんからお借りしているもの。何かお返ししなければ」という考えから、「あそこへ行けば何か楽しく、面白いものがありそう、と市民が気軽に立ち寄って元気になれる場所」をめざす。
そしてショップは「若い作家がここを利用し活躍していく場所に」と、育てる役割を思い描く。(山城興朝)
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| ■ところで… +α |
| 中学―高校とハンドボール部に所属していたという新崎さん。しかも超ハードなゴールキーパー! 「痛くて大変だけど、目立つし、難儀なことは好きだから」と笑って話せるところに、ハードな仕事をこなすパワーの源があるのかも。だが過去には、全国興行した映画の撮影日記で俳優の振りがなを間違えてしまい、訂正文の差し込みに追われ、残り半分は刷り直しになるという痛い経験もあったそうだ。たしかに印刷物の校正ミスは痛いです。同情の至り。 |
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あらさき・はつみ
1978年生まれ。那覇市出身。那覇西高校、大阪学院大学法学部を卒業後、派遣社員として大阪で約4年間勤務、建設資材の在庫管理などに携わる。05年に帰沖、桜坂劇場へ。06年から社員として書店兼雑貨ARTISTSHOP
PANA担当に。以降、映画のオリジナルグッズ制作や企画展の開催、古書販売部門の立ち上げなど、さまざまな業務に携わる
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(株)タイムス住宅新聞社 ・週刊「ほーむぷらざ」編集部
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