週刊ほーむぷらざトップへ   バックナンバー
 
 
984
 
(株)ブライダルハウスチュチュ沖縄
常務取締役
 
下地 かおり さん
撮影:高野生優(フォトアートたかの)
心に響くウエディング 形に

 「当人同士はもちろん、ご家族やゲストの心に響くウエディングを目指し、これまでお客さまと向き合ってきた経験を伝えるのが私の役割」と話す(株)ブライダルハウスチュチュ沖縄の下地かおりさん。現場で培ったノウハウを生かし、スタッフ育成から、衣装やプロモーションといったブランドイメージの確立、チャペルの立ち上げまで、幅広い業務に当たる。「どれだけ満足していただけるか毎日が真剣勝負。全てはお客さまにつながる」と細部まで気を抜かない、婚礼サービスの立役者だ。

 
経験生かし細やかに
 
イタリアのインポートドレスを中心に常時500〜600着を揃える2階フロアで、スタッフと入荷した衣装をチェックする下地さん(左)。ロイヤリティーの高い王道のデザインからキュートなライン、和装までバリエーションもサイズも豊富
 
「日々の接客こそプランナーの腕の見せどころ」/
「すべてはお客さまにつながる」と教育・管理システム構築
 
 業界でのキャリアはウエディングプランナーが始まり。年齢も家族構成もライフスタイルも異なる顧客の一組一組と向き合ってきた。
 「プランナーというと完成させた挙式の内容に目が行きがちですが、一回一回の接客こそ腕の見せどころ」が持論。顧客のバックボーンまで考慮しながら要望や気持ちを「察する力」を養う一方、「ノーと言わない提案力を身につけるには、豊富な情報量と想像力が不可欠」と、提携する式場や会場情報はもとより、本土や海外の挙式スタイルをいち早く調べ、引き出しを増やす。明快かつスピーディーな対応を心がける。
 「どれも基本ですが、その一つひとつを大事にしながらお客さまと向き合うことでしか信頼関係は築けないし、ニーズも引き出せない。気持ちが入っていないサービスは伝わらない」と、スタッフに口酸っぱく説く。
 沖縄支社設立から12年。衣装レンタルからトータルプロデュース、リゾートウエディングまで、会社の規模や業務内容が拡大するのに伴い、現場に即した教育・管理システムを作ってきたのもこの人。衣装の状態やレンタル状況の把握、美容商材の保管、接遇マナーにトラブルやクレーム発生時の対処法まで、一つひとつマニュアルを作り、情報を共有化。それらを活用するスタッフと、時には姉妹、時には親のような心情で根気強く向き合う。
 兼務業務で多忙を極めるが「一つのことを追求するよりも、現状から問題点を見いだし、新たな提案をする方が性に合ってるんです」とさらり。その実、「すべてがお客さまへとつながるから気が抜けない。どれだけ満足していただけるか、日々真剣勝負です」と秘めた思いは熱い。

 沖縄進出時から外国人モデルを使い、シンプルモードなドレスを前面に打ち出してブランディングしてきた同社。「イメージはそのままに、今後はより県民性やリゾート感を意識した工夫が必要」ときっぱり。ドレスはボリューミーでキュートなラインや会場栄えするタイプも加え、バリエーション豊かに。日本人に近い顔立ちや肌色を意識したモデルによるプロモーションで「より親しみやすく」と幅広い客層へアプローチする。
 現場経験はチャペル開設にも生きる。今春開設したばかりの「ラソール ガーデン・アリビラ」では、機能性や動線も考えたインテリア選びや配置をアドバイス。例えばパンフレットを置く位置一つとっても、「必要なときスムーズに提示できることはもちろん、邪魔にならず、かといってお客さまから目を離さずに済む場所に」と気を配る。
 婚礼サービスにかかわって10年余。「パートナーと互いの価値観を確認しあい、お世話になった方々と感謝を分かち合うのが結婚式。その喜ばしい席に携われることがやりがい」。プレイヤーからマネジャーへ。立場は変わっても、その思いは変わることはない。
(徳正美)
 

 同社5つめのチャペルであり、バンケット会場が一体となった複合施設「ラソール・ガーデン・アリビラ」が、今春、ホテル日航アリビラ(読谷村)内にオープンした。イタリアの大聖堂を彷彿とさせるチャペル「クリスティア教会」(写真)は、水がテーマ。バージンロードにはスワロフスキーがきらめき、海に浮かぶガラスの礼拝堂の向こうには、本島屈指の美しく透き通る海と青空が広がる。チャペルに隣接する4つのバンケットルームはすべてオーシャンビュー。リゾートウエディング施設ではトップクラスの最大150人を収容し、沖縄の素材を生かした料理やコーディネートで祝福あふれるひとときを優雅に演出する。県内向けにも「ゲストハウスウエディング」という新スタイルウエディングを提案中。
「ラソール ガーデン・アリビラ」
読谷村儀間614 電話:
098(982)9800

 
 
ところで…+α
 OL時代、その後のキャリアを模索していた際、「ウエディング関連、リゾートにかかわる仕事、フィールドは広く置いておきたいから本土企業に…と、ビジョンを明確に抱いたことが、思えば今につながっているんですね」と振り返る下地さん。では50代の目標はと尋ねると、「まだおぼろげですが、経験をよりブラッシュアップして伝えていきたい。そのためにも40代は第2の成長期」と表情はキリリ。己に厳しく、慢心しない姿勢が、今につながっているんですね。
 
 
P R O F I L E
しもじ・かおり
1969年宮古島市出身。1990年、東京ビジネス外語専門学校卒業。大手ゼネコンに入社し、部長秘書として勤務した後退職。1999年、株式会社ブライダルハウスチュチュ沖縄入社。ウエディングプランナーに始まり、カヌチャ・ステラ教会、アリビラ・グローリー教会の立ち上げに携わり、挙式会場のリーダーとしてチャペルに合わせたセレモニースタイルや挙式サービスを構築する。
2004年、取締役統括部長に就任、今年3月現職へ。
ブライダルハウスチュチュ沖縄 電話:098(862)0222
http://www.resortwedding.net/
 
 

週刊ほーむぷらざ トップへ



沖縄タイムス購読申し込み


(株)タイムス住宅新聞社 ・週刊「ほーむぷらざ」編集部
画像及び文章の無断転載・無断引用・販売などは固くお断りします。
Unauthorized redistrbution of my data is strictly prohibited