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| 海や川など、遊びに出掛ける機会も増える夏休み。そのとき、子どもが溺れて心肺停止状態になったら? 熱中症になったら? 救急車が来るまでの間、きちんと対応することができますか? その対応を知っているか知っていないかが、子どもの生死を分けます。今回は、救急ボランティア協会「命手(いのちのて)」の代表、上原有美子さんに救急法を教えてもらいました。(東江菜穂) |
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子育てのこと
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わが子の命守る「救急法」
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| 大謝名幼稚園で開かれた救急法の講座。上原さん(左)指導の下、心肺蘇生法とAEDの使い方を訓練した。「心臓マッサージって思ったより力がいる」「AEDの使い方が想像と違った」との感想が上がっていた |
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| ■数分が生死を分ける 特に乳幼児は急いで |
上原さんが救急法を勉強し始めたのは、「9年前、子どもがプールで溺れて心肺停止状態になったことがあったんです。頭が真っ白になって、何もできなかった」との体験がきっかけだ。偶然近くに医師がいて、CPR(心肺蘇生法)をしてくれたから助かったが、「救急隊の方に、『あと30秒、対応が遅れていたら死んでいたかもしれません』と言われて。本当に怖かった」と、目を潤ませる。
「たった2〜3分の作業を知っているか知らないかが生死を分ける」と、救急法の講座でも力を込める。
人形を手に「これはあなたの子です。海で溺れて息をしていません。どうする?」と問いかけられても、動けずにいる受講者は少なくない。「特に乳幼児は、呼吸が止まってから重篤な状態に陥るまでの時間が大人に比べて極めて短いんです。とにかく、素早い対応を!」と、救急法の重要性を語る。 |
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| ■溺れて心肺停止に…心肺蘇生法&AED |
子どもが溺れて意識を失ってしまった場合は、「周りの人に119番通報を頼み、AED(自動体外式除細動器)を持ってきてもらいましょう。その間に平らな場所に寝かせ、救急法(詳細は右記)をしてください。周りに人がいない場合は人工呼吸と心臓マッサージを1〜2分施してから、あるいはしながら通報しましょう」と説明する。「とりあえず119番」と考えがちだが、「とにかく脳に酸素を送らないと、身体がダメになってしまう。後遺症を残さないためにも子どもの場合は、一刻も早く心臓マッサージだけでもしておきたいです。だけど自分がパニックになりそうであれば、先に通報しても構いません」と話す。
大人の場合、心臓マッサージは両手で圧迫するが、「25キロ以下(だいたい8歳未満)の場合は片手で、1歳未満の乳児の場合は中指と薬指で押すと良いでしょう。だけど迷ったら大人のやり方でも良い。早い対応が大事」だと、言葉を強める。
AEDが到着したら、音声ガイドに従って使用する(詳細は下囲み)。AEDは2004年から一般人も使えることになった電気ショックを与える装置だ。「どの施設でも、どこにあるか確認しておきましょう。使い方は難しくありませんが、一度講座などを受けて練習しておくことをおすすめします」と話す通り、簡単な作業なのに実際に使用すると、焦って時間をロスしてしまう。
「AEDは簡単に言うと、心臓の痙攣(けいれん)を止める機械であって、心臓を動かす機械ではありません。大事なのは心臓マッサージや人工呼吸と同時に行うこと。電気ショックを与えた後も意識が戻るまで、心肺蘇生法を続けてください」と話す。 |
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| ■ハブクラゲ、熱中症 対処法を頭に入れて |
次にハブクラゲに刺された場合の対処法。有効なのは「酢」。海に行くときには持参すると安心だ。「刺されると、触手が体にくっついている場合が多いはず。こすると刺激になり、跡が残ってしまいます。酢をたっぷりかけて、タオルなどを使って触手を丁寧に取りましょう」と話す。
熱中症は、「室内や木陰でもなる可能性があるので注意しましょう。気温だけでなく、湿度が高い環境でも熱中症になりやすいんです。家の中にいても、水分補給と、窓を開けるなど風通しにも注意して」とアドバイスする。ぐったりしている、顔が赤らんでいる、もうろうとしているなど、熱中症の症状が出たら「まずは冷やすこと。あおいだり、首筋やわき、股関節のあたりに冷たいものをあてて冷やしましょう」と説明する。水分を取らせるのも忘れずに。
何もせずに救急車を待つのと、救急法を実施するのとでは、「生存の確率、回復の早さ、後遺症の有無に雲泥の差がでます。とにかく『やったもん勝ち!』。親としてわが子を守れるように、1年に1〜2回は講座などに参加して正しい救急法を身につけてください」と締めくくった。 |
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教えてくれたのは 上原有美子さん(中央)
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平良美智子さん(左)、宮城直久さん(右)らとともに救急ボランティア協会「命手」で活動。依頼に応じ幼稚園や小学校、その他施設でも救急法講座を開く。共に救急法を広めるボランティアも募集中!
電話:090(9482)8605
(上原) |
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