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沖縄リラクゼーションスパ
「kupu-kupu」代表
 
知念 伽央梨 さん
撮影:高野生優(フォトアートたかの)
アーユルヴェーダで健康に

 自然と調和した生活を通して、病気になりにくい心と体作りを目指すインド発祥の伝承医学「アーユルヴェーダ」のヘルスコーディネーター・知念伽央梨(かおり)さん。その理論に基づいた伝統的なトリートメントで、訪れる人の心とカラダを解きほぐす。「トリートメントでは、体内にたまった毒素の排出を促し、心身を健やかな状態に整えます。体の中からキレイと健康をサポートしたい」。サロンを構えるサンマリーナホテルと協力して、多彩な企画も提案。「アーユルヴェーダの魅力を広めたい」と意欲的だ。

 
心とカラダを癒やす
 
オールハンドで全身をオイルマッサージする「アビヤンガ」を行う知念さん。柔らかな笑みと落ち着いた語り口に、ホッと心が和む。先月半ばにサンマリーナホテル1階に移転オープンしたサロンは、シックで高級感あふれる雰囲気。ラグジュアリーな気分を満喫できる
 
「体の中から健やかに、内面から輝く自然な美しさを」
「トリートメントで高齢者や身障者をケアしたい」
 
 ストレスケアや心身のメンテナンスによいと注目されているアーユルヴェーダのトリートメント。全身をオイルマッサージして、発汗とともに体内にたまった老廃物の排出を促す「アビヤンガ」、温めたゴマ油を額に垂らし続けることで深いリラクゼーションへと導く「シロダーラ」など、滋養を与えるゴマ油やハーブ、薬草などを活用した手法が特徴だ。「お化粧やエステで外見を磨くのも大切だけど、体の中から健康になることで、内面から輝く自然な美しさが磨かれると思う」
 カウンセリングでは、生活習慣や嗜好(しこう)など、日ごろの生活を振り返りながら体質を診断する。「私自身そうですが、日常ごろの関心って外に向くことがほとんどですよね。アーユルヴェーダは、自分の持っている特性や気質といった内面を知る手助けにもなる」
 伝統的な手法を大切にしながら、アーユルヴェーダで重要視される五感への刺激を意識し、独自性をプラス。嗅覚に着目し、アロマセラピーを組み込んだオリジナルトリートメントも考案した。
 「精油を使った芳香や、アイコットンに精油を垂らしてまぶたにのせたり、ほどよく香りを取り入れながらシロダーラやアビヤンガを行うと、リラックス効果が高まります」。ときには窓を開け放ち、風や潮の香りを感じてもらいながら施術することもあるという。
 確かな知識と技術はもちろん、家庭でできる食事や生活習慣の工夫、簡単なマッサージなど、セルフケア法までアドバイスする細やかさに、顧客の信頼も厚い。

 エステ業界に携わって17年。心身の健康に目を向ける転機となったは、父親の死だった。「病気の予防や健康維持に役立つケアができないかと探す最中に出合ったのが、アーユルヴェーダでした」
 入院中の父親に付き添う中で、心身の細やかなケアの必要性を痛感。「当時、父にマッサージをしてあげていれば、痛みや不安を和らげられたのではと、今でも悔いています」。そんな思いからプライベートで老人ホームを訪れ、寝たきりの高齢者にマッサージをするボランティアを続けている。
 「マッサージに慣れていないこともあって、最初のころは無反応でしたが、何度か足を運ぶうちに声を掛けてくれたり、『気持ちいい』と言ってくれるように。かんきつ系の精油の香りで『ヤンバルのみかんのにおいだよ』と言うと、昔を思い出すのか穏やかな表情になるんです」と、うれしそうに笑みを浮かべる。
 昨年からは、沖縄食材を使ったアーユルヴェーダ料理をセットにしたトリートメントプランや宿泊プランを企画し、好評を得ている。7月からは、ホテル敷地内の別館でカルチャースクールも開校。アロマやヨガの講座、アーユルヴェーダに基づいた料理教室などを開催している。今後は、バリアフリー化された別館を利用して「高齢者や身障者をケアするトリートメントも行いたい」と目標を掲げる。
 訪れる人の健康と幸せを願い、トリートメントで優しく心と体を癒やす。(比嘉千賀子)
 

 サンマリーナホテルのマリーナ側に位置する別館で行われている「マリーナクプクプカルチャースクール」。7月2日に行ったアーユルベーディックランチ付き「ヘナ講座」では、知念さんをはじめ、根間洋子さん、玉城和子さんが講師を務めた。沖縄初上陸のオーガニックヘナを紹介し、ヘナの知識やアーユルヴェーダを伝えた
(撮影/編集部)

 
 
ところで…+α
 kupu‐kupu別館で行うカルチャースクールでは、「趣味の範囲だけでなく、資格が取れる内容も充実させたい」と知念さん。その理由は、第1子を出産した18年前、「働きたい」と就職活動を行ったものの、「子どもがまだ小さいから…」となかなか採用が決まらなかった苦い経験があるから。
 3人の子どもを育てながらサロンを経営してきただけに、「技術や資格があれば起業して、自分のペースで仕事をすることもできますから」と、子育てママへエールを送る。
 
 
P R O F I L E
ちねん・かおり
1970年、うるま市出身。沖縄国際大学卒業。1995年に独立し、自宅でサロンを開業する。2002年、サンマリーナホテル内に沖縄リラクゼーションスパ「kupu‐kupu」をオープン。4年ほど前から日本アーユルヴェーダスクール校長のクリシュナ氏の下で、本格的にアーユルヴェーダを学ぶ。インド・グジャラード大学提携スクール認定アーユルヴェーダヘルスコーディネーター、琉球アーユルヴェーダ認定アーユルヴェーダセラピスト
kupu‐kupu 電話:098(965)2383
 
 

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