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おいしい市場_題字
 都屋漁港は、読谷村唯一の漁港。水揚げされたばかりの新鮮な魚が手に入るだけでなく、大型の定置網漁が体験できるなど、大人から子どもまで楽しめる隠れたお出かけスポットとしても人気を集めている。
(中村美穂)
 
 
都屋漁港 読谷村漁業協同組合
読谷村
間近で水揚げ!鮮度が自慢
 
 
直売店には目の前の漁港でその日の朝水揚げされた新鮮な魚が並ぶ。店員に調理法を聞いたりしながら買い物ができる
 
迫力の定置網漁を体感
 

鮮魚求め人集う

大きい魚も要望に応じて柵や刺身にもさばいてくれるので、購入しても安心
 朝9時。漁港に戻ってきた漁船から次々と魚が水揚げされる。今が旬のグルクン(タカサゴ)のほか、ガーラ(シマアジ)やサワラ、カツオ、ミジュン(イワシ)など、魚種もさまざま。70キロ級のキハダマグロが水揚げされる様子は見ているだけでも圧倒される。近所の人たちが散歩がてら見学にくる姿も見られ、地域にとって身近な漁港だ。
 これら魚介類は、種類別に分けられ、計量を終えると、10時からスタートする競りにかけられる。市場内には、所狭しと魚が並べられ、仲買人と競り人の勢いある声が響き、市場はにわかに活気づく。競りを誰でも見学できるのも特徴。近くに住んでいる古堅宗助さんも「競りには毎日といっていいほど来るよ。見ているうちに、どれがいい品かある程度見分けられるようになったね」と楽しんでいる。
 競り市場に隣接した直売店「都屋の港 いゆの店」は、小さいスペースだが、競りを終えたばかりの新鮮な魚を求め、近所の人たちが足を運ぶ。「今日はガチュンは入ってないの?」と、店員と会話を交わしながら買い物をする常連客の姿も。カウンター奥の作業場では、刺身や天ぷら用など、用途に応じて手際よく魚をさばく店員の姿が見え,距離が近いアットホームな雰囲気。
 直売店では、新鮮な魚介を使った料理が食べられるとあり、昼食時には地元客をはじめ、観光客、週末には那覇や糸満からも客が訪れる。ボリューム満点のマグロ丼、魚のうまみが凝縮した魚汁、揚げたて熱々の天ぷらなど、どれも自慢の品ばかり。
 店外のテーブルで注文した料理や買った刺身を食べたりと、漁港を眺めながらゆっくりとくつろぐ客の姿が見られた。
体験学習で人気
セリは朝10時からスタート。水揚げされたばかりの魚が種類ごとに並べられる。スタートと同時に競り人の勢いある声が響く。中南部から集まった仲買人の顔も真剣そのもの
 同漁港での漁獲量の大きな比重を占める定置網漁(海中に大きな網を仕掛け、回遊してきた魚を捕獲する漁法)。読谷村漁協では漁師と共に漁船に乗って、定置網の引き揚げ体験ができ、子どもたちの体験学習としても注目されている。
 同漁協の前田晃さんは「当初は、地域の保護者から教育の一環として、定置網漁を見学させてほしいとの要望があってスタートした。最近では、旅行社が企画した職場体験プログラムにも取り入れられ、本土からも子どもたちが海人体験に訪れることもあります」と話す。
 朝7時に漁港を出発し、比謝川の沖合1キロに設置された定置網施設で漁を開始する。水深40メートルに設置された定置網は、長さ380メートル、幅60メートルあり、県内でも最大クラス。中に入ったミジュンやガチュン、カツオ、サワラなど、大量の魚が飛び跳ねる姿は迫力満点。漁師の仕事を側で見ることができ、網の引き揚げにも参加できるので、海人気分が味わえる。まれにマンタやウミガメ、ジンベエザメなどがかかっていることもあるというから驚き。
 「4月から8月が最も漁獲量が多く、魚種も豊富。夏休みに子どもと一緒に体験したらいい思い出にもなりますよ」と前田さん。
 見て、買って、食べて、体験して楽しめる都屋漁港。親子で足を運んでみてはいかが。
 
▲大型定置網漁の様子。機械でたぐり寄せた網を最後は漁師の手で引き揚げていく。網いっぱいにかかった魚が飛び跳ね、迫力満点(写真提供・読谷村漁業協同組合) ▲一本釣りで釣れたキハダマグロを漁船から下ろす。次々と大きなマグロが運ばれる様子は間近で見ると圧巻
 
 
  
迫力満点!ジンベエザメとご対面
「ストレスを与えてしまうため、触ったりはしないで」と小川さん

 ジンベエザメを間近で見られるめずらしいダイビングがある。漁港内に本店を構えるダイビングショップ「(有)トップマリン残波」では、大型の網の中でジンベエザメを餌付け。シュノーケルやダイビングで網の近くまで行ける体験プランを用意している。小川拓朗企画課長は「4.5m、5m、7mのジンベエザメがいます。シュノーケルでも水面からすぐ真下にいるジンベエザメを見ることができるので、初心者でも大迫力を体験できますよ」と話す。
詳細は、(有)トップマリン残波(電話:098・956・0070)
※網の中に入れるのはライセンス保持者
 
 
撮れたて元気印
新鮮でおいしい
宇栄原 薫さん(35)
 漁協直営の海人食堂「都屋の港 いゆの店」で働いています。
 いゆの店の一番の魅力は、何と言っても目の前の漁港でその日の朝、水揚げされた新鮮な魚が購入でき、その場で食べられるところです。目の前から運んでくるので、新鮮そのもの。おいしいですよー。買った魚は、要望に応じてさばくこともできるので、気軽に声をかけてください。
 
 
じょーと−!太鼓判
天気のいい日は最高
 トリイステーションに
       お勤めの皆さん
 
「職場から近いので、たまに足を運びます。今日は東京から出張でやって来た同僚(右)を連れてきました。暑いけれど、天気のいい日は海を眺めながら、おいしい魚が食べられるので最高。天ぷらを大量に購入して、職場で天ぷらパーティをすることもあるんですよ」
 
 
海の幸をたらふく堪能
▲海の幸がたっぷりの「都屋の海人丼」 ▲サカナとイカ、もずくの天ぷら。もずく天が人気だそう
▲冷凍のもずく丼は、温めてご飯の上にかけるだけ、と手軽。子どもにも人気の品
▲近所の人や近隣の職場の人は、昼食を目的に足を運ぶ
 漁港内にある海人食堂では、丼物や天ぷらなどの料理を店外のテーブルで食べることができる。「都屋の海人丼」は、マグロやイカ、サバ、ボタンエビ、タコ、イクラ、海ぶどうなど、新鮮な魚介類をご飯が見えないくらいこれでもか、とトッピングしたボリューム満点の品。一緒についてくるアーサ汁も魚のダシがしっかり出て美味。カラッとした衣が特徴の天ぷらは、注文を受けてから揚げるため、いつでも熱々の揚げたてが味わえる。1個60円という価格も人気の理由。予約して大量に買っていく人も多いという。
 ほかにも、取れたての魚介を加工した「骨まで食べられる魚マース煮」や「乾燥アーサ」「海人自慢のもずく丼」などは、お土産にもピッタリ。ヘルシーかつ栄養満点の海ごはんを家庭でもどうぞ。
 
 
マーケット見取り図
■「大型定置網体験乗船」
 日曜祝祭日以外は実施(天候によって中止の場合もある)。
 前日までに要予約。
 午前7時出港(約2時間〜2時間半)
 小人1000円、高校生1500円、大人2000円
 
 問い合わせは、読谷村漁業協同組合
 電話:098(956)1640
 住所:中頭郡読谷村字都屋33
 9時〜17時(土日祝祭日は休み)
■鮮魚直売店「都屋の港 いゆの店」
 営業:10時〜19時(日曜祝祭日は18時まで)
 食事は、11時〜16時
 【アクセス】バス停「都屋」下車。徒歩約15分
 
 

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