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撮影:高野生優(フォトアートたかの)
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カジュアルに着物を楽しむ
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「かなすけさん」の愛称で親しまれている「時代屋かなすけ」の店主、川上加奈子さん。店では、昭和初期のアンティーク着物を中心に、小物や雑貨などを取り扱う。格式ばらず足を運びやすい店の雰囲気と、レトロな遊び心ある着こなしが人気を呼び、老若男女問わずファン層を広げている。「洋服と同じようにカジュアルランクの着物もあるんです。着物=高級品というイメージを取っ払い、もっと気軽に楽しんでほしい」と、普段着としての着物を提案する。
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遊び心ある着こなし
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| 「この柄はなでしこと言って、この時代の着物にはよく使われているのよ。この帯と合わせてもかわいいじゃない?」と、一つ一つ丁寧に説明しながら接客にあたる=宜野湾市「時代屋かなすけ」(編集部撮影) |
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「新しい自分発見に喜ぶ客の笑顔がやりがい」/
「着るだけですてきねって褒められる。それが着物の力」 |
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(上)県内のアンティークショップが集い、8月23日から沖縄市のプラザハウスで開催した「古きよきもの市場vol.2」。9月10日、11日には、AJ恩納ビルリゾートホテルでvol.3を開く。アンティーク着物やヴィンテージファッションの試着会もある) |
宜野湾市大山にある「時代屋かなすけ」。アンティークの着物や柱時計、器などが飾られた店内は、懐かしいレトロな雰囲気が漂う。
「着物=高級品の観念が固定化し、特別な日に着るものになっているのは残念。洋服にドレスやワンピース、ジーンズがあるように、着物にもランクがあり、普段使いできるカジュアルな着物があるんです。衣装ではなく『衣服』として普段から楽しんでもらいたい」と選択肢を広げる。
銘仙(大正から昭和にかけて作られた着物生地)のアンティーク着物から浴衣、洋服地で作るオリジナル着物まで、品ぞろえは多彩。「洋服を買うのと同じ感覚で手に取ってもらえるように」と価格は着物が平均1万円前後、帯も5千円程度から扱っている。TPOに合わせた着物の選び方からコーディネートまで相談できるのがうれしい。
大正ロマンと呼ばれた時代の遊び心ある着こなしがかなすけ流。柄入りの半襟を大きく見せたり、浴衣に名古屋帯を合わせたりと自由なスタイルが人気。鏡に写った着物姿に「わぁ、自分じゃないみたい」といつもの洋服姿とは違う「新しい自分」を発見した客の笑顔が一番の喜びだ。
自身、店ではもちろん、プライベートでも一年の大半を着物で過ごす。「だって自分が着ていないと、日常生活で支障がないことや良さも伝えられないじゃない」と、車の運転から家事なども着物のまま。着付け教室では着付けの基本以外に「外を出歩いてほしいから」と、歩きやすくする着方や、着崩れを自分で直す方法なども伝授。生徒を誘い、落語や美術館、JAZZライブに出掛けるなど、着物で外出する機会も設け、着物生活の楽しみを伝えている。
もともとアンティーク好きで、ショップや雑誌などを見てはドキドキ、ワクワクと胸を躍らせていた。「大正末期から昭和初期の古典とモダンが入り交じった時代が好き。人々が生き生きしていて、その時代の物を見ているだけで元気がもらえるんです」
着物のとりこになったのは娘の成人式がきっかけ。「私が着せてあげたい」と着付け教室に通い始めたのは40歳のころだった。「習っている間に自分が着物を着ていたくなっちゃって。着物屋なら毎日着ていられる!って。単純でしょ」と笑うが、思いは真剣そのもの。勤めを退職し、京都で修行。50歳を前に店を始めた。
オープンから6年。客層も老若男女問わず幅広く、リピーターも多いという。「普段着なら洗える着物だってあるのよ。着倒すくらいの感覚でどんどん着てほしい。着物でいるだけですてきってみんな褒めてくれるんです。すごいでしょ? それに自然と所作も優しくなる。それも着物の力なのよ」と目を輝かせる。
従来の格式高い着物のイメージを払拭し、着物の持つ魅力、自由な楽しみ方を身をもって発信していた。(中村美穂)
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| ■ところで…+α |
| 「楽楽きもの塾」と名の付いた着付け教室は、「楽しくラクに着れるようにゆるーい感じです」と、少人数制で和気あいあい。「おしゃべりしたり、歌いながら着たほうがいいの。そのほうが自然体でラクに着れるのよ」と、教室では笑い声が絶えない。そんなラク〜な雰囲気の教室、夜の部では待ちが出るほど盛況。それも分かります。かなすけさんと話をしていると「着物が着たい」ってなりますもの。まだまだ浴衣も着れる季節。チャレンジしてみたい! |
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かわかみ・かなこ
1958年生まれ。那覇市出身。杉野女子短期大学卒業。卒業後、20年余り図書館司書として勤める。40歳で着付け教室に通い始め、着物の魅力にはまる。50歳を前に退職し、京都で5カ月間、着物と商いの修行を積み、2005年12月「時代屋かなすけ」をオープン。アンティークもの以外にも、オリジナルの着物や兵児帯(へこおび)などもそろえている。また、大人の寺子屋として、着付け塾や英語塾、和裁塾など「かなすけ塾」も開催している。
時代屋かなすけ 電話098(899)1550 ブログ http://jidaiyakanasuke.ti‐da.net/
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