| ■それぞれ利点生かし
何でも食べられる子 |
友重さん自身、13歳・10歳・8歳の3匹の犬を飼っている。「よりよいペットフードを探し続ける『フードジプシー』だった経験もあります。また、手作りを始めた当初は適切な知識を持っていなかったため、食材や調理法に神経質になっていた時期もあります」と振り返る。
これは体に良い、悪い…情報があふれ、取捨選択も大変な作業。そんなとき、ペット食育協会会長の須崎恭彦獣医師に出会い、「こうしなくてはいけない!」という考えを改め、柔軟に考えられるようになった。
「人間だって、『これさえ食べていれば、どんな人も健康でいられる』という食事は無いですよね。ペットも同じだと思うんです。体調や好みに合わせて臨機応変に対応できるよう、選択肢は持っていた方が良い」と語る。その選択肢の1つとして「手作りごはん」もあるという。
現在、ペット食で主流は市販のペットフード。「手間がかからない上、ペットに必要な栄養の基準値を満たすことができるものを選べば、これほど便利な食事はありません。市販のペットフードだけで天寿を全うする子も多くいます」という。ただし、諸事情で市販のペットフードを食べられないペットがいるのも事実。そういうペットは手作りだと、「その子が食べられるものを調整がしやすい」と話す。また、使う食材の多くが水分を豊富に含むため、てっとり早く水分摂取量を上げられるという利点もある。
「それぞれの利点を生かした食生活で、ウチの3匹は何でも食べられる元気な子に育っています」と語る友重さん。実践法を教えてもらった。 |
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| ■量・作り方・バランス
気負わず実践しよう |
手作りごはんの場合、不安なのは量、内容、作り方だろう。
「一回の食事の量は、ペットの頭の鉢サイズが目安です。しかし、これはあくまで目安。1回食か2回食かによっても変わります。体重ではなく、体形を小まめにチェックして量を調整をしてください(下図参照A)」と説明する。
1回の量をイメージできたらその内容。「栄養バランスは、いろいろな食材で彩りよくすると結果的にバランスも取りやすい」と語る。が、「あれも入れて」「これも入れて」と気負い過ぎず、「食べさせない方が良い食材を認識して、それを避けてあげることが大事」と話し、身近な食材で作れる、簡単レシピも教えてくれた(レシピ参照)。
これらを踏まえ、調理開始!
「作り方は基本的に自由です。煮ても、炒めても、あえてもOK。私はマメな方ではないので、鍋一つで簡単、短時間でできるものが中心。今回紹介したおじやも、飲み込みやすい大きさに材料を切り、水を加えて煮るだけ。猫はとろみを好むので、そこに水溶きかたくり粉を加えてとろみをつけても良いと思います。冷ますのも忘れずに」と、説明しながら5〜10分の間にササッと完成。
「多めに作って冷凍しておいたり、だし汁や肉汁を市販のペットフードにかけるだけでも水分摂取量がアップします。水分摂取量が上がると、代謝アップやメタボ改善が期待できる。あとは、冷ます時間を短縮するために氷を入れるという手もあります」とアドバイス。
友重さんは犬の体調に合わせ、「便秘や下痢のときなどは、食材を調整してあげています。その子の体調を見ながら、『毎日作らなきゃ!』と気負わずに、市販のペットフードも上手に利用しながら実践してみてください」。
ペットも飼い主も、健やかに楽しく暮らせるのが一番。選択肢の一つとして「手作り食」もいかが? |
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手作りごはんの基本
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| 1回の食事量の目安 |
| ペットの頭の鉢程度が目安だが、個体差がある。1回食か2回食かによっても変わってくるので注意しよう。 |
| 定期的にチェック |
| 1回の量は上記程度。食事回数は個体差による。ちなみに、友重さん宅は1日1回食だそう。適切な量や回数を把握するには、定期的に体形チェックをし、背中や脇腹に触れたときに、背骨やろっ骨があるのが分かるか、上から見た時にくびれが見えるか確認。太ると骨の感触がなくなり、くびれも見えなくなる。やせると背骨やろっ骨が浮き出てくる。食事量を調整しよう。正常体形であれば、ひとまずそのままの量で大丈夫。 |
| 食事の内容 |
・犬の場合は肉・魚、野菜、穀類が1:1:1程度から始める
・猫の場合は6〜8:2〜1:2〜1程度から始める
・肉、野菜、穀類以外に、少し油(オリーブ油など)やビタミン・ミネラルの
サプリメントを足してもよい。
・いろいろな食材で彩り良くすると結果的にバランスも取れる。
・あくまで目安。個体差があるので注意しよう |
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◆材料・3kg〜5kgのペット1回分/白米、サツマイモ、アーサ、えのき、
小松菜、ニンジン、肉 (牛豚鶏魚、何でもOK)・・・各みじん切りにした状態で直径3cm程度
◆作り方
(1)それぞれの食材を食べやすい大きさに切る
(今回は火の通りを早めるためにみじん切りにした)。
(2)鍋に材料と水を加えて煮る。
(3)必要ならばとろみをつける(特に猫の場合)。
(4)好みでゴマ油やすりゴマをトッピングしても良い。
(5)冷まして器に盛る。
★ご飯は入れても入れなくても良い。(食べない子には無理してあげなくても良い)。 |
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ほかにも…犬ごはん「鮭と野菜の混ぜご飯」……鮭水煮缶と食べやすい大きさに切ったキャベツ、キュウリ、トマト、炊いたご飯とオリーブ油を混ぜ合わせる。
猫ごはん「ほっけと野菜の混ぜご飯」……火を通して食べやすい大きさにカットしたほっけ、かぼちゃ、にんじん、もやしを炊いたご飯と混ぜる。ご飯は入れなくてもOK。 |
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教えてくれたのは
ペット食育協会認定上級指導士
友重 さえ子さん
ともしげ・さえこ/ドッグアロマセラピスト、愛玩動物飼養管理士、
動物取扱業責任者。大阪でペットと人のトータルスペースmajunを経営。
沖縄でペット食育の講座も開催する。
http://majun-family.com/ |
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