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健康の駅「グクルの森」駅長
健康文化創造チーム・グクル保健師

 
石堂 民栄 さん
撮影:高野生優(フォトアートたかの)
人と地域の「元気」を応援

 今年1月、県内初の「健康の駅」として健康の駅推進機構に認証された北中城村の健康カフェ「グクルの森」。駅長を務めるのが、保健師の石堂民栄さんだ。地域・元気・コミュニケーションをキーワードに、体と心を元気にするさまざまな情報を発信。健康相談にも気軽に応じ、質問にも丁寧にアドバイスする。「人が集い、交流することで、人も地域も元気になる。地域の方々とゆんたくしているとき、私自身いろいろなことを学ばせてもらっています」。人と地域に寄り添い、健康づくりを支援する。

 
出会いと発見が喜び
 
 自分の血糖値の変化を知るイベント「血糖値カフェ」で、参加者に説明する石堂さん(右)。次回の「血糖値カフェ」は、9月28日(水)11時30分〜13時30分に開催。糖尿病の正しい知識を持って、日々の生活の中で自己管理できる意識を育てる「糖尿病カフェ」は、9月17日(土)14時〜15時30分で行われる=北中城村、グクルの森
 
気軽な相談、ユニーク企画で人が集い交流する拠点づくり/
「体と心、両方が元気でこそ健康」
 
 毎月1回、グクルの森で開催される「血糖値カフェ」。空腹時と食後に血糖値を計り、食べ物と血糖値の関係を体感するユニークな趣向だ。
 「沖縄は、人工透析導入率が全国でワースト3位に入るほど高い。血糖値が高くても、痛みやきつさがないので病院を受診しないケースも多く、結果、糖尿病やその合併症など重大な病気につながっている。病気になる前に自分の体に関心を持ち、日々の生活を振り返るきっかけになればと企画しました」
 石堂さんは講師として、血糖値の判断基準や食事の工夫などをユーモアを交えて分かりやすく解説、家で簡単にできるスロー筋トレも紹介する。真剣ながらも笑いが絶えないアットホームな雰囲気の中、参加者はカロリーや塩分、栄養バランスを考慮した特製の健康弁当をおいしく食べ、健康談義に花を咲かせていた。
 石堂さん自身、家族が糖尿病を患っていることもあり、手助けしたい思いはひとしお。「食事制限のある方は思うように外食ができず、寂しい思いで過ごしていることが多い。糖尿病や透析中の人でも、家族や仲間と一緒に安心して楽しめる料理を提供したい」と、管理栄養士とタッグを組み、地元食材を使った「健康フルコース・ランチ」も始めた。
 「『家族で外食できる場ができてよかった』と、喜びの声をいただいています。外出ってちょっと気持ちが華やぎますよね。気兼ねなく外食できる場があることで次の外出目標も生まれ、その方の人生がより豊かになると思う」
 中には健診結果持参でカフェを訪れる客も。相談や質問に丁寧に対応する姿勢が信頼を得ている。

 看護師として勤めた経験から「元気なうちに出会って、健康維持や病気予防のお手伝いがしたい」と保健師へ転身した。地元、滋賀県では役所の保健師として9年間、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層の健康をサポート。その経験をグクルの森で発揮する。
 「新しい人との出会いや発見があって楽しい!」とにっこり。一日50食限定で販売する健康弁当は好評。また、糖尿病について学ぶ「糖尿病カフェ」や笑いで心の健康アップを図る「北中城お笑い劇場」、お坊さんと気軽に話せるゆんたく会「坊主バー」など、個性豊かな健康イベントをスタッフと一緒に企画し、地域に発信する。
 「病気の勉強はもちろん、落語やお笑いで笑ったり、ステキな歌を聞くのも心の健康につながる。体と心、両方が元気でこその健康だと思う」
 今月からは、各イベントに参加した人たちが集い、気軽にゆんたくできる「健康フレンド会」も始める。「ほかの人の体験談を聞くことで、気づきや参考になるヒントがあるはず。地域の人たちが自由に集まって、気ままに交流できる場をもっと作っていきたい」と意欲的。気さくな人柄と明るい笑顔で、健康への意識を広める。(比嘉千賀子)
 


(左)糖尿病や人工透析の人も一緒に楽しめる「健康フルコース・ランチ」(2500円)。野菜たっぷり、地元食材を使った肉料理や魚料理、デザートまで並ぶ豪華なメニューは目にも楽しい。毎週木〜土曜、3日前までに予約(写真提供/グクルの森)

  

    


 「健康の駅」のマーク。
 全国で16番目の認証だ(右)

 
 
ところで…+α
 取材の日、実際に血糖値の変化を体験した。「ゆっくり食べると血糖値もゆっくり上昇しますよ」との石堂さんのアドバイスを受け実践したものの、食後30分で80mg/dl上昇。正常範囲内だったが、思いのほか高い上昇率にドキドキした。
 娘さんと一緒に参加した91歳の女性が、皆さんと一緒に筋トレをなんなくこなし、「家で食べている料理は、味が濃いのが分かった。量も多いみたい。勉強になった」と楽しげに話す姿に脱帽! 元気のを分けてもらえた気がした。
 
 
P R O F I L E
いしどう・たみえ
1969年大阪府出身、滋賀県育ち。大阪市立住吉看護専門学校卒業後、看護師として3年間勤務。その後、滋賀県立総合保健専門学校を卒業し保健師に。95年から9年間、滋賀県信楽町(現、甲賀市信楽町)で保健師として勤務。住民の保健衛生、健康維持に携わる。
2005年、沖縄に移住。民間の健診機関勤務を経て、健康文化創造チーム・グクルに所属。11年1月1日より「健康の駅」駅長となる。ケアマネージャー、精神保健福祉士の資格も持つ。
クグルの森 電話:098(989)4490
 
 

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