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 エコロジー、食の安全、地産地消の意識が高まる昨今。そのすべてをつなげる発明品が登場。その名も「いっぺーじょーとー君」だ。家庭で簡単に生ゴミ堆肥が作れるダンボールコンポスト用基材で、原料は県内で出た草木ゴミだという。開発者である南風原の建設業者、(株)美玉開発 環境開発事業部研究員の宮城尚さんに話を聞いた。(東江菜穂)
 
 
環境・お財布・食の安全にも◎
 
県産資材でダンボール堆肥
 
 
エコロジー、食の安全、生きがいや健康づくりにも役立てて。
一石二鳥どころか、三鳥にも四鳥にも!
 
 
(株)美玉開発 環境開発事業部 研究員
宮城 尚さん
 生ゴミを段ボールの中で分解し、肥料にする「ダンボールコンポスト」。3〜4年前から耳にする機会も増え、既に実践している人もいるだろう。「いっぺーじょーとー君」と既存品との大きな違い。それは、原材料と製造方法にある。
 「実は、原料に県内で発生した草木ゴミを使っています。沖縄は温暖な気候のため、他県と比べても大量の草木ゴミが出る。それを資材にできないかと研究を重ねました」と説明するのは、開発者の宮城さん。廃棄物を原料にした基材で、さらに家庭から出るゴミを資源に。循環型社会、地産地消の実現が評価され、今年8月に特許を取得した。
 廃棄物から商品を作るには、既存品に劣らない特性を持たせ、家庭でも扱いやすく加工するなど、さまざまなハードルを越えなくてはならない。
 「分解を促進する微生物が活動しやすい環境を作るため、草木ゴミを発酵させたり、微生物を含む堆肥とバランスよく混合させるなど、工夫を凝らしました。堆肥が多いと臭いが気になるし、少ないと分解が遅くなる。ちょうどよい配合を見極めるのに苦労しました」。構想から3年、試行錯誤を重ねて完成した。
 もともと、美玉開発では草木ゴミを生かした、有機肥料の製造・販売をしてきた。しかし、「各家庭でも取り組んでもらう方が、ゴミ減量だけでなくさまざまなメリットが期待できる」と、手軽にできる段ボールコンポストの開発もはじめた。
 そのメリットの一つが、ゴミ焼却所の使用エネルギーの軽減。
家庭から出る生ゴミの約80%が水分で、「生ゴミが増えるほど焼却施設の温度を下げてしまい、燃焼に多くのエネルギーを消費する」と警鐘を鳴らす。エネルギーを抑制できれば、発生するCO2の削減にもなる。「それに、生ゴミを段ボールに入れる時に、目測や重さで『こんなに出しているんだな』って気付くんです。それで、わが家では食材の無駄がなくなり、年間45キロもの生ゴミが減ったんです」。エコ意識の向上にも効果が表れている。
 さらに、有機肥料を自分で作ることができるから家庭菜園にも重宝。食の安全にもつながるというわけだ。「この堆肥でナスやゴーヤー、トマトなどさまざまな野菜を作って収穫しました。子どもと一緒に楽しめばコミュニケーションや食育にも役立ちますよ」と、立派な野菜の写真をブログ(アドレスは左記参照)にも掲載している。
 「野菜や花を育てることで生きがいや健康づくりにも役立てばうれしい。一石二鳥どころか、三鳥にも四鳥にもなります!」と胸を張る宮城さん。
 環境にもお財布にも優しく、心身の健康にもつながれば、まさに「いっぺー上等!」。興味がある方はお試しあれ。
 
▲新聞紙程度の大きさの段ボールを準備し、底にもう1枚段ボール紙を敷いて補強。「いっぺーじょーとー君」を箱の3分の1〜2分の1程度入れ、生ゴミを(1日00g〜500g)混ぜるだけ。「野菜クズ、果物の皮、残飯など有機物なら何でもOK。タマネギの皮など、分解されにくいものもあるけど、私はそのまま入れています」と宮城さん ▲虫がつかないよう、不織布(Tシャツなどの古着でもOK)でフタをする。できた堆肥はすぐに使えるが、1カ月ほど熟成させると良いそう ▲1袋7kg入りで500円。これで20〜30kgの生ゴミ(一般的な4人家族で1カ月〜1カ月半分)が処理できる
 
 

「いっぺーじょーとー君」に関する問い合わせ/
(株)美玉開発 電話:098(889)7143 南風原町字神里409
http://www.mitama-kaihatsu.co.jp

ブログでも疑問や質問にお答え中。http://dambocompost.ti-da.net/
そのほか販売先は「はえばるエコセンター(南風原町役場地下・南風原町字兼城686)」など。 

 
 

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