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撮影:高野生優(フォトアートたかの)
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アセロラ化粧品で地域育て
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「メラニンの生成を抑え、コラーゲン生成にも欠かせないビタミンCを豊富に含んだアセロラは、美肌づくりにうってつけの素材。地域産業の底上げにつなげたい」と、昨年9月に「やんばる彩葉(いろは)」を設立。アセロラの拠点産地に認定されている本部町で、県産アセロラエキスを配合した自然派化粧品の企画、開発、販売を手掛ける。「事業継承」「地域おこし」「人材育成」を3本柱に、地元企業や社員と連携し、アセロラによる地域ブランド作りを目指す。
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「こだわり」を継続する
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| 東京で行われるダイエット&ビューティーフェアへの出展について打ち合わせ。やんばる彩葉のスタッフは、ほとんどが35歳以下。若手の頑張りに比嘉さん(左)は目を細める=本部町、やんばる彩葉(撮影/編集部) |
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「多様な商品ができることでシナジー効果が生まれる」/
「社員や地域と成長する息の長い仕事をしたい」 |
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| ▲アセロラコンセプトショップ「あせろら屋」の店内。自社コスメをはじめ、町内で作られたアセロラ加工食品も販売する |
本部市場近くに構えたアセロラコンセプトショップ「あせろら屋」では、自社のアセロラ化粧品のほか、ジュースやシロップ、カステラなど、町内で作られているアセロラ関連商品を販売し、PRする。
「本部町のアセロラを使った特産品は、食品がほどんど。いろいろな商品ができることでシナジー(相乗)効果が生まれる」と、2年前に化粧品づくりに乗り出した。
県産業振興公社の「2010年度ベンチャー育成連携事業」の認定を受けて開発を進め、洗顔フォームと化粧水、美容液を商品化。製造は久米島の化粧品メーカーに委託する。
「自分に足りない技術は、専門の業者とつながればいい。地域の中小企業が発展するには、それぞれの専門性を生かしながら事業としてつなげていく水平分業型が大事。コストはかかっても、県内企業との連携にこだわりたい」。県中小企業家同友会代表理事を務めた経験から培った視点だ。
アセロラのほか、アロエベラや月桃、モズクなどが原料の「赤い果実の美らものがたり」シリーズは、保湿力の高さが魅力。女性はもちろん男性リピーターも多いという。
「店舗ではお客様の顔が見え、じかに声を聞けるのがありがたい。ときには、商品のデザインやボトルについてご意見をくださる方も。エンドユーザーを大切にし、よりよい商品につなげていきたい」
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| ▲アセロラをイメージさせる鮮やかな赤が目を引く「赤い果実の美らものがたり」シリーズ。左から洗顔フォーム、化粧水、美容液。原料に使われている海洋深層水を表現した流水のデザインは、比嘉さんの手によるものだとか。地元、本部町観光協会の推奨品にも認定されている |
地域への愛情とこだわりは、社名にも反映。「やんばるの植物を生かした商品を作っていきたいという思いと、もう一度、商い、人育てのいろはから始めたい気持ちをかけた言葉遊び。やんばるの意味が分からない本土の方には、『何で"がんばる"にしなかったの?』って言われますけど」と笑う。
やんばる彩葉は比嘉さんにとって二つ目の会社。先に創業した清掃・リフォームを手掛けるやんばるライフでは、専務として障がい者雇用を進める。「障がいのある人たちは、仕事に就けた喜びで早く仕事を覚えようと頑張るから、急激に成長する。彼らの向上心と真摯に取り組む姿を見ると、私たちはどうなの? という反省が生まれるのよ。『共に働き、共に育つ』という企業理念は、彼らとの出会いから生まれたもの。社員の成長が何よりうれしい」と目を細める。
人材育成に力を注ぐのは、「沖縄のレベルアップには人材の底上げが必要」と考えるから。「彩葉では、社員それぞれが営業マンであり企画者。みんなの頑張りが何より心強い。私自身、周囲に支えられ、教えられて今がある。若い人が地元の良さを見つけ、起業できる気概を育てていければ」
来年には新商品も発売予定。「自信を持って商品を届けるには『こだわり』を続けることが必要。私、干支(えと)がねずみだから、"チュー途半端"にならないように、社員や地域とともに息の長い仕事を展開していきたい」。ユーモアたっぷり。隔たりなく手を携え、人と地域、企業を成長へと導く。(比嘉千賀子)
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| ■ところで…+α |
比嘉さんの趣味は、絵を描くこと。50代には、武蔵野美術大学のスクーリングで日本画を学んだ。「作品となると仕事ができないくらい集中しちゃうから、最近は植物などのデッサンだけにしている」と笑う。
絵は地域とのつながりも育んだ。比嘉さんが代表を務める名護市の「大西トンネル美術館」は、来年10周年。「飾られている絵は、子どもたちや高齢者が描いたもの。一つひとつにドラマがある」と力を込める。記念イベントも企画中とか。今から待ち遠しい。 |
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ひが・えみこ
1948年、愛知県出身。73年、結婚を機に沖縄へ。民宿を営みながら、ボランティアで地域の子どもたちや主婦に書道や絵画を指導する。84年、ダスキンフランチャイズ加盟店を創業。97年に法人化、(有)やんばるライフを設立し、専務取締役を務める。障がい者雇用を積極的に進め、その経験を県内外の講演で紹介している。2010年、本部町で「やんばる彩葉」を創業。
やんばる彩葉 電話:0980(47)3900 http://yanbaru-iroha.com/
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