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週刊ほ〜むぷらざ 1276号 2011年12月8日発行
 
 
  (株)プラザハウス
売上増進企画部販売企画課長
  玉城 美香さん
1005
 
 
 
ときめく品との出会い演出
 
クリスマス前のこの時期、ショッピングセンターを華やかに彩るのがショーウインドーや店内の装飾演出だ。沖縄市のプラザハウスで、その演出から売り場づくりのサポート、フリーマガジンの製作までを手がけるのは玉城美香さん。「演出はあくまで興味を持ってもらうきっかけ。大事なのは、スタッフが作り手の思いと技にほれ込んで世界中から集めてきた商品の魅力を伝え、お客様に喜んでいただくこと」。心ときめく品との出会いやショッピングの楽しさを店中に広げる、縁の下の力持ちだ。
撮影:高野生優(フォトアートたかの)
 
 
人と人との思いつなぐ
 
 昨年11月から発行するプラザハウスのフリーマガジン「rg」のディレクションも手掛ける。売り場と相談しながら商品をセレクトし、レイアウト。テーマにあわせた入荷商品の紹介からブランドヒストリー、イベント情報まで内容盛りだくさんで、見ているだけで楽しくなる。12月号は売り場スタッフならではの一押しクリスマスギフト25品が登場。現在、店内で無料配布中(写真上)
 
 ピンクをテーマカラーに、ショッピングモールの吹き抜けに華やかな演出を施す玉城さんとスタッフ。パンツが定番なのは「いつでも脚立に上れるよう」スタンバイしているから。華やかな演出を影で支える(写真左)
 
 
 

「演出は興味を持ってもらうきっかけ」/
「とことん話す」から始まる意識づけでスタッフと売り場に活気

 
 ショッピングモールの吹き抜けいっぱいに渡されたリボンが華やかな雰囲気を醸し出す店内。「震災の影響もあって沈みがちな世の中を活気づけたくて」とテーマカラーはピンクに。きらめくミラーボールでワクワク感を演出した。
 花なら造花でなく生花を用いるなど「ニセモノは使わない」のがこだわりだ。「予算が限られていると代用品を使いがちだけど、どうしても質感が違う。プラスチックはプラスチックとして使ってこそ価値が出る」ときっぱり。値段にかかわらず、その素材ならではのセンスが光る品々を。そんな店のコンセプトも踏まえつつ、最大限の演出効果をねらうにはまさに「アイデア勝負」。それだけに、「ウインドーが楽しみ」「高校生の娘がよく話題にする」といった顧客の声がやりがいだ。
 とはいえ「演出は店に興味を持ってもらうきっかけに過ぎない」とも。「ブランドのショップが並ぶ百貨店と違い、うちで扱うのはスタッフが世界中から探し出してきた、思い入れのある品ばかり。良さを知るのはフロアスタッフであり、その意見やアイデアを引き出すのが私の役目」
 商品の鮮度を意識しつつ、魅力を最大限に引き出すにはどんな方法が適しているか、顧客がストレスなくショッピングを満喫するには目線や動作をどう意識すればいいかなど、時には半日近く話し込むこともあるが、「疑問や不満が残っていると、そのツケはお客様に行ってしまうから必ずクリアに」。「とことん話す」ことから始まる意識づけでスタッフのモチベーションを高め、売り場を活気づける。


 ファッション好きが高じ、雑誌「éf」で活躍していたスタイリストに勢い電話交渉し、アシスタントを務めたことも。帰沖後に勤めた百貨店で10年間、装飾演出から催事場の売り場づくり、イベント企画までを経験した。だが組織の中で思うように意見が通らないジレンマに「キャリアを問われたら先輩にかなわない。ならば専門知識を身につけよう」と迷わず退職。30代半ばにして建築を学ぶべく大学に入りなおしたことが転機になった。
 「建築だけでなく、織りや絵、舞台など、一線でものづくりを手がける人々との出会いから学んだのが、人間そのものに興味を持たなければ、何を生業にするにしても始まらないということ。分かっていたつもりでしたが、振り返れば、それまでの私は自分の考えを表現し、完成させることに一生懸命だったと思い知らされましたね」
 建築分野から再びファッション業界へ。縁あってプラザハウスに入社したのは2年前のこと。昨年末からはフリーマガジン「rg」のディレクションも手がけるが、「私にとっては、演出も売り場もrgも、人と人をつなぐ媒体。作り手や売り手の思いと使い手の思いをつなぐことが好きなんです」としみじみ語る。今年45歳。後進の育成を問われる時期では? との質問には、「教えられても自分で経験しなければ想像も及ばないし、成果も反省もない。私にできるのは経験するチャンスを造ることだけ」と気負いがない。
 人生の目標は「美しいおばあちゃんになる」こと。「着こなしも人としても、できないことができるようになるから、年をとるのは喜び。その時々で、より多くの人や世界との交わりを楽しみたい」と飾らない笑顔を見せた。(徳正美)
 
 
ところで…+α
 打ち合わせや取材、撮影にと、お会いするたびに目を引いたのが玉城さんのファション。いわく「華麗なるギャッツビー」の世界観が大好きな基本パンツ派。とはいえ、マニッシュな着こなしからベレーと大ぶりアクセを主にした女性らしい着こなしまで、まねしたくなる要素がいっぱいだ。実は本紙でもおなじみ「おしゃれ変身道?」の昨年のプラザハウス編で、まりもさんがそのバランス感覚にほれ込み紙面に登場してもらった逸話あり。要チェックです!
 
P R O F I L E
たまき・みか
1966年那覇市生まれ。東洋女子短期大学欧米文化学科卒業後、東京でスタイリストアシスタントとして主婦の友社雑誌「éf」や「セブンティーン」などに携わる。89年(株)リウボウインダストリー入社。販売促進課演出担当およびイベント、催事場担当、リウボウホールの企画などを兼務し、演出専任マネジャーへ。2001年退社。03年から3年間、京都造形芸術大学環境デザイン学科で建築を学ぶ。06年帰沖。建築事務所勤務を経て09年プラザハウス入社。
プラザハウス 電話098(933)1141
 
 
 

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