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おいしい市場_題字
 昨年4月にリニューアルオープンした名護市営市場。人と人が触れ合う昔ながらの風景はそのままに、イベントの開催などに新たに取り組み、市内外へ新生市場を発信。「市場から名護市街地の再生を」と、歩き始めている。(中村美穂)
 
 
新生市場 人情そのまま
 
 

市街地再生の拠点へ

 
名護市営市場/名護市城

平日の夕方、どの店舗でも店主と親しげに会話をしながら買い物をする客の姿が見られる 近くの名護港に揚がった新鮮な魚がずらり。目の前でさばいてくれる。今はセーイカやタマンがよく揚がるそう
創業50年以上になる安次富精肉店。お客さんの要望に応えて、サクサクと肉をさばいていく 宮城菓子店はオープンキッチン。ケーキ作りの様子も間近で見られるとあって子どもも大喜び モヤシのひげ取りも市場ならではの風景の一つ。大量のモヤシを次々と処理していく手つきはさすが 市場の一角では、40年近く寿司職人をしていた総菜店の大将が握ったすしをその場で食べることもできる
対話で交流育む
 市の中心市街地活性化事業の一つとして、名護十字路の一角に新しく生まれ変わった名護市営市場。2階建ての真新しい建物は、通りに面して大きく空間をとり、憩いの場となっている中庭を挟んで配置されたゆとりある造り。全体的にゆったりとした雰囲気に包まれた空間だ。
 建物1階には、みずみずしい野菜や果物が山積みになった青果店をはじめ、名護港で水揚げされた新鮮な魚介類が並ぶ鮮魚店や肉の塊がドンっと陳列する精肉店が連なる。店先で店員とゆんたくしながら買い物をする客の姿や、市場の一角でモヤシのひげ取りをするオバァの姿など、新しくなった建物でも昔ながらの変わらない風景が残り、懐かしさを感じさせる。
 鮮度がいい生鮮食品が手に入るのはもちろん、客の要望を反映させ、商品を提供できるのも対面販売をする市場の魅力。同市場の青果店では、すぐに調理できるカット野菜の種類も豊富にそろえていて客からも好評だ。鮮魚店や精肉店でも必要な部位を必要な量だけ購入でき、要望に応じてさばいてくれるのもうれしい。調理法を教えたり、逆に客から教えられたりと、会話が絶えないアットホームな雰囲気も市場ならではだ。
18日はいちばの日
 1階は以前の公設市場から移ってきた店舗がほとんど。親の代から50年続く老舗もあり、常連客も多い。リニューアル後には、衣料品店や雑貨店のほか、2階に飲食店やマッサージ店など、新業種も入り、現在では25店舗が事業を展開している。
 平日は地元客が中心だが、以前よりも若い年代の客が増え、週末には市外からの客も見られるようになったという。創業50年になる宮城菓子店の宮城栄進さんは、「駐車場が整備され、使いやすくなったからか観光客も増えている。まだまだPR不足もあるが、徐々に客足は伸びている」と、今後の市場に期待を膨らませる。
 また、毎月18日を「いちばの日」と定め、買い物をするとシーブン(おまけ)が付いてきたり、抽選券がもらえたりと特典を用意している。だが、「目当てで来る客もいるが、まだまだ知られていない」との声も。市場全体で盛り上げていこうと、昨年11月にはテナント会を発足させ、活性化に向け奮闘中だ。テナント会会長の安次富長徳さんは「名護市営市場を食の発信拠点として定着させ、周囲の商店街への波及効果を狙いたい」と市場から名護市街地の活性化を考えている。
 現在は、中庭を利用したイベント開催に力を入れ市内外へアピール。手作り市や音楽祭などを開催したほか、昨年のツール・ド・おきなわでは事務局を誘致し、行政と市場、地域の連携を取っている。大正10年に開業した歴史ある名護市営市場。地域に根ざし、どのように発展していくか、今後の展開に注目が集まる。
食品以外にも衣料品や雑貨店なども。「沖縄名護屋」(上写真)は、長年、大手衣服メーカーに勤めていた店主が出店。ランチ感覚の価格で購入できるとあって、ひそかに人気を集めている 市場の一角には古井戸が残されている。母親と買い物に来た子どもたちも珍しそうに遊んでいた ニンジンの千切りやカボチャ、ヒジキやニガナのゆでたものなど、カット野菜も種類豊富。すぐに調理でき、便利とあって人気の品
 
撮れたて元気印
名護産シイタケが絶品
山城 孝さん
「県産や九州産を中心に、旬の野菜や果物を扱っています。おすすめは名護産のシイタケ。肉厚でしっかりしているので、焼いて塩だけでもうまい!この先、名護の特産品になると思いますよ。ほかにもなかなか手に入らないヒートゥー(イルカ)の炒め物の総菜が並ぶこともあるので、名護に来た際にはチェックしてみて」
 
おいしいものイロイロ
 市場内には、野菜や果物以外においしいものが食べられる店舗がそろっている。1階には、それぞれが創業50年以上になる2つの老舗菓子店や、毎朝セリで仕入れた新鮮なネタを使った「玉城そうざい」の握りずし、青果店で販売する手作り総菜など、さまざま。
 2階の飲食店「サボテンタコス」では、しっとり柔らかな鶏肉をソフトタイプのトルティーヤで包んで食べる本場のメキシコタコスが人気だ(下写真)。タルタルメヒカーナやピリ辛のサルサソースなど、数種類のソースを用意しているので、いくらでも食べられそう。ほかに食堂もあるので、買い物のあとはゆっくり食事を楽しんで。
タコスは一口サイズで食べやすい。 「玉城そうざい」の握りずしはこの内容で600円の安さ。 宮城菓子店は店内のテーブルほか、オープンカフェスペースもあるので、コーヒーと一緒にその場でいただける なかむら製菓の名物「チーズズコット(野いちご)」と、ゼリーとプリンが合体した「プリンゼリー」
 
中庭活用して市場をPR
じょーと−!太鼓判
手作り市主催
田村 愛さん
 新市営市場は、中庭に休憩スペースを設けたゆったりとした作り。その広場を生かし、これまでにも音楽ライブやダンスステージなど、さまざまなイベントで活用されている。「多くの人に集まってもらうことで、市場を知ってもらういいきっかけになっている」と、市場内での評判も上々。
 一昨年12月のプレオープン時から毎月第4土曜日に手作り市を開催している田村愛さんは、「駐車場があるので利用しやすいですね。毎月開催するのは大変ですが、定着させることで集客につながり市場の活性化にもなれば」と話す。イベント等で利用したい場合は、管理者のゆがふバイオテクノまで。
 
 
買い物の合間に一休みできる休憩場所も設置
■場所/名護市城1-4-11
 営業時間:午前7時ごろ〜 (店舗によって異なる)
【アクセス】
  バス停「名護十字路」下車すぐ
【問い合わせ】
 (株)ゆがふバイオテクノ  電話:0980(43)0478
  名護市商工観光課  電話:0980(53)1212
マーケット見取り図
 
 
 

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