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| 週刊ほ〜むぷらざ 1283号 2011年1月26日発行 |
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| コザに活気
創造力に刺激 |
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| コザの商店街、あちこちに見える空き店舗。そこにアーティストやクリエーターを誘致。「多彩な文化が交差する街並みと空気感。創作意欲をかき立てる力がコザにはある」と語る、オフィスブラット代表の秋友かんなさん。空き店舗再生計画で、約2年で12件のシャッターを上げた。創り手とのつながりを生かし、コザ発の商品開発やイベント、ビジネスマッチングもする。「街づくり」と「クリエーター、アーティストの自立」をミックスし、それぞれに活気を与える。 |
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撮影:高野生優(フォトアートたかの)
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地元住民の声大事に
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| 「街のにぎわい作りに少しでも貢献できれば」と、カラーズハウスの前で毎週土曜日にスタッフがカレーを販売している。「ここのカレーはとってもおいしいよ。毎週来ているサー、特に島豆腐入りのカレーがオススメよ」という地元の常連さん |
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| オフィスブラットの拠点、カラーズハウスでスタッフと会議する秋友さん(右中央)。ここもコザの空き店舗を自分たちで改修することで、空き店舗再生の事例となった。普段はクリエーターがシェアしてものづくりをしている(撮影/編集部) |
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「シャッターを上げて終わりではない。創り手の自立と同時に、
その力でコザの魅力を発信していく」
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沖縄市商店街の空き店舗を創作活動の拠点へ。「沖縄クリエイターズビレッジ」構想を始動して2年。今でこそ地域を巻き込む大きな展開になったが、当初は地道なものだった。
「とにかくコザの街を歩き回りました。頻繁に出没していたので街の人も『いったい何者だ』と思っていたみたい」と笑う。積極的にあいさつを交わすことで会話が生まれ、人が人をつないでくれた。
「空き店舗のことだけでなく、先輩方のコザに対する思いを聞けたのは大きい。街を動かすには、人とのつながりが重要」と、対話を第一に考えた街づくりを心掛ける。
地域のネットワークに加え、行政の雇用支援も得て活動は本格化。デザイナー、ウェブプランナーなどのスタッフを雇用し「物件紹介だけでなく大家さんとの交渉や改修作業、広報宣伝も任せてください!」と胸を張る。小回りの利くサポートで、ステンドグラス作家や画家のアトリエ、ギャラリーなど2年で12件を手掛けた。
次々に開くシャッターに、地元住民からも励ましや、支援の声も増えた。喜びをかみしめつつ、「開けたら終わりではない。『クリエーター、アーティストの自立』も担っていかなくては」と前を見据える。
クリエーターとは、アイデアや構想をデザイン、設計し、具現化する人。アーティストとは自己表現を追求することで作品を生み出す人。同じ表現者でもステージは全く違う。「クリエーターには企業のコンペ情報を提供したり、コザ発の商品を一緒に企画、制作して魅力発信に力を貸してもらったり。アーティストは、ギャラリーにつないで発表の場を提供しています」。
昨年、起業家を支援する「インキュベーションマネージャー」の資格も取得。「拠点を持たずに働く人たちに、働き方とワークスペースの提案もしていきたい」と意気込む。
高校、短大と芸術科へ。「表現の世界で生きる友人はたくさんいたのですが、いいものを作り、志もある人が創作活動を続けられないことにもどかしさを感じた」と、思い切った行動に。北谷町の外人住宅を借り、改装してクリエーターのシェア工房「カラーズハウス」を開店した。3人のクリエーターが刺激し合い創作の幅を広げ、お客さんとの交流も生まれた。「こんな小さな箱でこれだけ輪が広がるなら、地域でやればもっと面白いことができるはず」。目をつけたのが、幼いころからよく遊びに来ていたコザ。「人通りは少なくなったけれど、『カッコイイ街』との認識は変わらない。ここしかない! と思った」。
カラーズハウスをコザの空き店舗に移し、地域と行政との協働作業を開始。創り手と街をつなげながら、イベントの企画・運営も手掛ける。家庭では中学生と小学生の母親でもある。「実現可能かどうか分からない思いを形にするのは、雲をつかむようなことで、心が折れそうになることも。だけど主人や家族、スタッフや関係者の理解と協力があったからこそ続けられた。小さな動きでも信念を持って行動すれば、確実に現実味を帯びてくる」と一歩一歩、歩み続ける。
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| ■ところで…+α |
実は、彩職賢美が始まる以前の表紙「私のこだわり」コーナーに新米学芸員として登場していた秋友さん。「20歳のころですね。20年後、まさか私が会社を立ち上げて、コザでこういう活動をするとは想像もしていなかったなー」と笑う。
ちなみに「オフィスブラット」のブラットはマレーシア語で「まる(○)」という意味。「すべて良し!」との思いを込めたそうだ。さらに20年後、またオフィスブラット&秋友さんのご活躍を紙面で紹介できたらいいですね。 |
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| P R O F I L E |
| あきとも・かんな |
1971年、宜野湾市出身。開邦高校芸術科美術コース卒、山口芸術短期大学卒。卒業後、沖縄に戻りディスプレー会社のデザイン課、私設美術館の学芸員などを経て94年から嘉手納基地に勤務。2006年に北谷町でクリエーターのシェア工房「カラーズハウス」を開店。同年、会社「オフィスブラット」を設立。09年にカラーズハウスをコザに移転し、コザの街づくりと、アーティスト、クリエーターの育成に力を注ぐ。
http://www.office-bulat.com/ |
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取材記事・編集/東江菜穂
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