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食卓編
 
透明な色彩で涼感 琉球ガラスの妙味
 
 日差しの強い夏日続きで、食欲が減退気味になっていませんか? そんな時はガラスの器を取り入れて、涼感のある食卓を工夫してみよう。「色彩豊かな琉球ガラスをテーブルに並べれば、涼やかで陽気な雰囲気も楽しめますよ」と、提案するテーブルコーディネーターの永山美和子さん。琉球ガラスの持つ透明感と温かみが、料理の味も引き立ててくれる。
 
ブルーからグリーンのグラデーションとガラスの透明感が相まって、風と光が抜けるようなテーブル。ナプキンリングにもテーブルクロスのブルーとグリーン、白の3色を使って涼やかに
 
フレアーの入った琉球ガラスの個性が引き立つテーブル。ふんわりとしたアガパンサスが花火のようで楽しげ
 琉球ガラスは、手作りの造形美と気泡や色のグラデーションが魅力だ。琉球ガラスは廃瓶を利用するためか、ガラス特有の繊細さよりも温かみを感じさせるものが多い上、華やかな色彩はエメラルドの海や黄金色のサンセット、真っ赤なアカバナーというように、沖縄の豊かな自然色をイメージさせる。
 「器の色がバラバラだと、合わせるのが難しい」と思うなら、上写真のように、テーブル全体を使って色のグラデーションで遊んでみるのも一案。ブルーやグリーンの濃淡があることでテーブル全体にリズムが生まれ、さわやかな雰囲気。永山さんは、「器の色が異なるなら、何種類か色の入ったクロスを使って器の色と合わせると、緩やかにまとまりが出ます。今回のように華やかな色合いの琉球ガラスは、皿とクロスの間に白い皿を1枚挟むだけで光がよりキレイに見えますし、異なる色の皿を2枚重ねると深みのある色も楽しめます」と色合わせのコツをアドバイス。
 もう1つのテーブルコーディネートは、琉球ガラスと洋食器を組み合わせた和洋折衷のアフタヌーンティーの提案(右写真)。深海をイメージさせる藍色のガラス皿に、水菓子の透明感がマッチして涼やか。「洋ガラスと組み合わせる場合、緊張感を和らげる工夫もポイント。今回は、ランチョンマットの形や麻の質感で、柔らかな雰囲気に仕上げました」
 色や形の組み合わせで、和洋折衷にもオリエンタルの雰囲気にもなる琉球ガラス。光を楽しむガラス使いで、多様な夏の食卓を楽しもう!
(岸本貴子)
 
▲ガラスの器は、クロスとの間に白い皿を挟むと、光や色合いがキレイに見える。左写真のようにクロスの上に器をそのままのせると、色がやや沈んで見える ▲ケーキスタンドに琉球ガラスを組み合わせ、和モダンな雰囲気に
 
 
「ガラスは光そのもの」
ガラス作家・屋我平尋さん−多様な技法に挑戦
 「ガラスの良さを感じるのは、光を通した時に見えるかげ。昼と夜とで、その表情も異なる。ガラスって光そのものだと思う」と話すのは、ガラス作家の屋我平尋さん。今回使った琉球ガラスの器は、すべて屋我さんの作品。星空や海など沖縄の自然の風景を色で表しているような豊かな色彩と、自然の風や波を感じさせる緩やかな曲線形が魅力だ。ガラス皿1枚とってもウチナー料理からイタリアン、和風まで幅広い料理にマッチする包容力がある。
 作品づくりでは、成形はもちろんだが、色を作ることと成形した製品をゆっくり冷ます「徐冷」が最も難しいという。「徐冷は、窯の温度を520度〜540度の間に保って徐々に製品を冷やしますが、温度が低いと割れてしまうし、高いと溶けてしまうので、すごく気をつかいます」と屋我さん。
 吹きガラスの技法だけでなく、ステンドグラスの技法や、ガラスの表面を薄く剥ぎ取って独自の模様をつける「チッピング加工」など独自の技法で、従来の琉球ガラスとはひと味違った風合いの作品も手掛ける。「ガラス以外の工芸品を見て、アイデアを巡らせることも多いです。漆の赤と黒がガラスで表現できないかとかね。いろいろな技法に挑戦したい」と意欲は尽きないよう。

今月19日(火)〜25日(月)には、
北谷町にあるギャラリー・プルミエ(電話=098・983・7332)で、
個展を開催。
 
※取材協力
 取材協力:スタジオ美和(電話=080・3221・0711)
 (メール=n-house2@ck2.son-net.ne.jp )/器:屋我平尋(Glass Studio尋)
 
 

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