|
| |
|
|
| |
人集い親しまれ33年
心残る「原風景」へ |
| |
| 新公民館完成により、今年末に解体される南風原町立中央公民館。築33年。黄金森の緑に調和するモダンな外観や共用スペースが特徴の建物だ。設計には沖縄を代表する建築家・故金城信吉氏が関わった。沖縄県建築士会島尻支部は8月15日から同館で、閉館イベント「沖縄の原風景と対話 建築家金城信吉の世界」展を開催する(共催・おきなわ建築Web)。これまで公民館を利用してきた町民の思い出とともに、展示会の主催者からのメッセージを紹介する。 |
|
| |
 |
| ▲周囲の木々の緑となじみ、今なお風格漂う南風原町立中央公民館。33年余たった今なお風格を漂わせる |
|
|
 |
| ▲階段の曲線と格天井の直線が、力強い印象を与える館内 |
|
開館当初は、森に囲まれていたという南風原町立中央公民館。今では地域に建物が増え、当時とは景色が変わったが、周りの木々の緑に溶け込みしっとりとした雰囲気が漂う。
玄関前には、コンクリートの格天井をあしらった庇(ひさし)がせり出し、深い影をつくっている。ロビーに一歩足を踏み入れると、レンガ張りの床、コンクリートの格天井、凹凸のある柱…、さまざまな質感の素材が空間に変化をもたらす。天井や窓の直線的なラインと、カーブを描く階段が印象的なモダンな建築だ。
建設当初から、日々多くの人が訪れる同館。識名盛保館長(72)は、「以前は結婚式場としても使われていましたが、今では講座やサークルが盛ん。ウチナーグチ大会、公民館祭りなど催しも多い」と話す。
サークル活動の中でも人気を博しているのが、三線。6年前から講師を務める与那嶺信武さんは「最初は講座だったのが、生徒たちの要望で3つのサークルに。講座外でも親睦が深まっているよう」と話す。ほかにも、48のサークルが活動、交流を深めている。
また、ウチナーグチ大会、琉球舞踊のサークルなど。公民館での活動や催しは、地元の文化に触れるきっかけ作りにも。こうした盛んな活動が認められ、優良公民館として文部大臣表彰を2度受けた。
昨年には、久しぶりに結婚披露宴が開かれた。新郎の仲村渠弘康さん(41)は「最初は披露宴を挙げる予定は無かったのですが、友人主催で開いてくれることになって。せっかくならみんなに気軽に来てほしかったし、2人が出会った盲学校の近くの公民館で挙げたいと思い、開くことにした」と話す。参加者は約200人、手伝ってくれた友人や知人は約60人。会場のセッティングから料理、出し物まで、すべて自分たちで行った。「新しい公民館では、設備の関係で披露宴は難しかったかもしれないと言われたんです。無くなる前にできてよかった」と、感慨もひとしおだったよう。
同館は地元の人たちの活動の拠点として、年間、平均10万人の利用者があった。
(栄野川里奈子) |
|
| |
|
イベント開催にあたって「金城氏の世界観感じて」
|
|
沖縄県建築士会島尻支部・新川清則 根路銘安史
|
| |
 |
| ▲県建築士会島尻支部の新川支部長(左)とイベント企画者の根路銘氏 |
|
8月15日(月)から20日(土)の6日間、南風原町立中央公民館で「沖縄の原風景との対話 建築家・金城信吉の世界」展を開催いたします。
沖縄建築士会島尻支部の創設者で初代支部長の金城信吉氏は、沖縄の現代建築の流れを変えたと言われる那覇市民会館など、多くの印象深い建物を設計されました。南風原町立中央公民館も金城氏の手がけた仕事の一つ。
金城氏は生前、20年に渡って離島を巡って見た風景や建物を写真におさめ、写真展「沖縄の民家」を開いていました。展示会では、島々で撮影された写真と、彼の残した多くのメッセージの中から抜粋してご紹介する予定です。
建物の寿命を永くすること、街の新陳代謝をもっとゆっくりとすることが、まちづくりには必要です。それが風景や景観、地域の文化維持につながるのではないでしょうか。金城氏は約40年前にそう感じ、離島で写真を撮り続けていました。
金城氏が私たちに伝えたかったことは何だったのか、彼が大事に思っていた沖縄の原風景とは、どんなものだったのか、皆さんと一緒に感じたいと思い今回のイベントを企画しました。
最終日は、金城氏の友人である音楽家・海勢頭豊さんの店「パピリオン」が、1日限定で復活します。そこは、県内外の文化人たちが語り合う店でした。2005年に閉店していますが、今回特別に復活します。多くの方にご来場いただき金城氏のメッセージを受け取っていただけたらと思います。
詳しくは、
おきなわ建築Webへ。
http://www.okinawa-kentikuweb.com |
| |
|
沖縄の原風景と対話 建築家金城信吉の世界
|
日 時:2011年8月15日(月)〜20日(土) 午前9時〜
会 場:南風原町立中央公民館ロビー
入 場:無料
最終日・特別企画「復活!1日だけのパピリオン」
参加費:2000円(飲物代含む) |
| |
|
| |
|
|
| |
| |
| 週刊タイムス住宅新聞 トップへ

(株)タイムス住宅新聞社 ・週刊「タイムス住宅新聞」編集部
画像及び文章の無断転載・無断引用・販売などは固くお断りします。
Unauthorized redistrbution of my data is strictly prohibited
|